強制わいせつに関する質問①

泥酔している状態で、拒否したが男2人にわいせつな行為をされてしまった。準強姦にあたる?

朝方の事なんですが、時々行くバーでいつものメンバーが集まってBBQをしていて呼ばれました。

10人くらいいたと思います。初対面の人も何人かいました。

私が呼ばれたのが深夜の1時頃で、みんな酔っていて、1人また1人と明日は仕事だからと帰って行って、仲良い人が帰ろうとしてたので私帰ろうとしたけど「こいつらが送ってくれるけんお前はもうすこし残っときー」と言われてのこりました。

それから女1人男4にんか5人でゲームになって、負けたら一気と言われて、既にかなり泥酔していたので負けても殆ど飲めなかったんですが、朝方何時頃かわからないけど、みんな代行呼んで帰る準備を始めて、私は歩いて帰るつもりだったけど「車のっていいよ。とりあえず休憩しようか。」と言われて乗りました。

「どこ行くとー?」て聞いても「寝とき」みたいな感じで、ついた所はラブホテルでした。男2人に私1人です。

「私、3人でした事ないし、生理だし。」っていったんですが、男2人だし友達の友達でさっきまで一緒に飲んでた人達なので断れずに部屋に入ってしまいました。

その後もフラフラしながら「3人はちょっとないわー。私、本当に生理だから。」っていってたんですが、「大丈夫大丈夫。」と言われて、私は酔い過ぎて歩けないし、まともに歩けなくて、そのままベッドに倒れこんでしまって。

記憶は途切れ途切れで、気がついたらキスされてたり、触られてたり、脱がされてたり、ファラさせられたり、結局3人でしていました。

1人は途中で帰って、もう1人残って、事が終わった後にすぐ部屋を出て歩いて帰ったんですが、まだその時点でもベロベロに酔っててフラフラしながら歩いて帰りました。

時間が経って、冷静になればなるほど2人に対して許せない気持ちが湧いてきて、その2人は初対面だけど友達の友達で、多分そのバーの常連さんかもしれなくて名前も連絡先もわからないけど、もしかしてこれは準強姦なのかな?と思い相談させていただきました。

私にも非があるのはじゅうぶんわかっているんですが、相手が2人だったのと何度も断ったけどやめてくれなかったので、途中でもう抵抗するのもあきらめてしまいました。

こういった場合、どうしたらいいんでしょうか?2人が許せません。

だけど、友人の友人だとか、行きつけのバーに迷惑かけるのも考えるとどうしたらいいのかわかりません。

弁護士の回答

①相手方の男性2名の行為について

まず、相手方の男性2名の行為が準強制性交等罪(旧:準強姦罪)に該当するのではないかというご質問についてですが、準強制性交等罪が成立するためには、「抗拒不能に乗じ」、「性行等をした」ことが必要になってきます。

抗拒不能とは、自分の性的自由が侵害されていることについての認識はあるものの、抵抗が著しく困難な状態のことをいいます。

泥酔していたといえる場合には、抗拒不能の状態にあったと認定されることが比較的多いです。

相談者様の飲酒の量や、ホテルに連れて行かれた時の防犯カメラ映像等を見なければ、確定的なことは分かりませんが、ご質問内容の事実が全て裁判で認定された場合、相談者様はまともに歩けないほど酔っ払っており、記憶が途切れ途切れという状態だったということですから、おそらく抗拒不能の状態にあった可能性が高いのでしょう。

そのような状態で、拒否していたにもかかわらず性的な行為をされたのであれば、相手方の男性2人が行なった行為は準強制性交等罪に該当する可能性が高いと思われます。

②今後の対応について

■被害届を提出すること

次に、今後どのようにすればいいのかというご質問についてですが、相手方の男性2名が許せず刑事処罰を受けてほしいというお気持ちが強いのであれば、早急に被害届を出すことをお勧めします。
何故ならば、時間が経てば経つほど、捜査機関が犯行を立証することが困難になってしまうからです。
犯行直後に警察に通報されたのであれば、相談者様の呼気中アルコール濃度や被害直後の相談者様の様子を捜査機関が記録化することで、抗拒不能の状態にあったことや相手方の男性2名に性行等をされたことを立証することが考えられます。
一方、数日経った後に捜査を開始する場合、当日の飲酒量や相談者様の様子について、一緒にBBQをしていたメンバーや相手方の男性2人に詳しく事情聴取を行って、相談者様が酩酊状態にあったことを証明しなければなりません。また、相談者様が連れ込まれたホテルの防犯カメラ映像に写っている相談者様の様子も1つの証拠になりますし、対応した従業員からの証言を得ることも考えられます。
しかし、防犯カメラの映像が保管される期間はさほど長くありませんし、時間が経ってしまうと記憶が減退してしまい、関係者各位の証言の信用性に疑問が生まれる可能性が高まってきてしまいます。
そのため、被害届を出すのであれば、すぐに動くべきです。

■民事上の損害賠償請求を行うこと

被害届を出して捜査が進み、相手方の男性2人に準強制性交等罪が成立すると検察官が判断した場合、相談者様も刑事裁判で証言をすることになる可能性があります。
証言をする場合には、公開の法廷で被害状況等について語らなければなりません。
当然、遮へい措置等の配慮はされますが、二次被害が生じるリスクは存在します。
そのため、刑事処罰を求めたいわけではなく、被害回復がしたいのであれば別の手段も考えられます。
被害届を出して刑事事件化する前に、相手方の男性2名に対して、任意に慰謝料を支払うよう求めることが一つの被害回復手段として考えられます。
ただ、民事上の損害賠償請求をする場合でも、相手方の男性2名が事実を争ったり、請求を無視したりすることは考えられます。
そのような場合には、被害届の提出に踏み切ったり、民事裁判を提起したりといった方法を視野に入れる必要がありますが、時間が経ってしまうと立証の問題がありますので、なるべく早めに動かれることをお勧めします。

なお、ご相談の件について、私には相談者様に非があるとは思えません。

どのような選択をされるかは相談者様次第ですが、後悔のないようしっかりと検討されてください。

 

 

 

別れた彼女とお酒を飲み挿入をしようと試みて、勘違いで後日強姦扱いをされた。強姦になる?

彼女と別れたその夜に、彼女と入浴を共にしてお酒を飲みながらベッドに横になり手淫したあと挿入をしようと試みたが、挿入されたと勘違いをされた。

後日強姦扱いをされたがこれは強姦に入るのでしょうか?

またお酒は判断を鈍らせる程度には飲んではいません。

弁護士の回答

刑事無料メール相談のご利用、ありがとうございます。刑事事件に注力する弁護士が回答いたします。

強制性交等罪とは、13歳以上の者に対して、暴行または脅迫を用いて性交等をした場合に成立します(刑法177条)。

この暴行や脅迫は、相手方の反抗を著しく困難にする程度のものである必要があります。

強制わいせつと強姦の違いについてこちらもご覧ください。

仮に挿入を実際にしていないとしても、そのような暴行脅迫を用いて挿入をしようと試みていた場合には、強制性交等の未遂罪が成立します(刑法180条、同法177条)。

ご質問内容に記載されている行為態様が抽象的であり、本件で強制性交等罪に必要な暴行や脅迫があったかは判別できませんので、ご質問の件が強制性交等罪に当たるか否かの確定的な判断は下せません。

相手方が被害届を提出する等して、警察に被害申告をした場合、捜査機関は相手方の主張に基づいて事実認定を行い、逮捕に至るという可能性もあります。

相手方と合意の上での行為であった、若しくは合意の上での行為であったと考えたことがやむを得なかったという主張が考えられるところですが、その主張についても、具体的な当時の事情を聞かなければ見通しは立てられません。

ご不安なようであれば、直接弁護士にご相談されてはいかがでしょうか。

強制わいせつ事件に関する当事務所の弁護方針はこちらをご覧ください。

 

 

ナンパした女性とカラオケ店でわいせつな行為。連絡先も聞いていないが、逮捕される可能性はある?

7月中旬の深夜4時頃、私が飲み会を終え駅に歩いている途中で一人の女性(30代)をナンパし、カラオケに行くことになりました。

二人でカラオケに入室し、お酒をお互い一杯づつ頼み、歌も数曲歌いました。

お互い酔っぱらっている状況で、私から冗談で自慰行為を見てほしいと女性に依頼しました。

女性から「いいよ。」との返事を受け、私は女性の横でズボンを降ろし、陰部を露出しました。

女性は全く嫌がる様子なく、見ておりましたので私は陰部を触って欲しいと女性に依頼したところ、女性も陰部に手を伸ばし、触る行為、上下に手を動かす行為をおこないました。

その後、調子にのった私は上着のシャツをはだけ、上半身を舐めて欲しい要望を伝え、それにも女性に応えて頂き、その行為をおこなってもらいました。

射精はしておりません。

行為の途中、私は酔いと眠気で一瞬、寝てしまったのだと思います。

ふいに目を覚ますと行為は中断されており、横に女性は座ったままでした。

私は急に恥ずかしさを覚え、ズボンとシャツをもとに戻して、女性にトイレに言ってくると伝え、部屋を出ました。

用を済ませすぐに部屋に戻ると既に女性は退店している状況だった為、私は会計を済ませ、一人で退店しました。

以上の内容です。決して暴行や脅迫などはしておらず、お互い酔った勢いでおこなってしまったわいせつ行為だと思っておりますが、女性がもし被害届を出したらと思うと大変心配になっております。既に二ヶ月が経過しますが、突然逮捕といったことはありますでしょうか?

お互い連絡先も交換しておらず、何も動くことが出来ない状況です。

何卒宜しくお願い申し上げます。

弁護士の回答

刑事無料メール相談のご利用、ありがとうございます。刑事事件に注力する弁護士が回答いたします。

強制わいせつ罪は、被害者の反抗を著しく困難にする程度の暴行脅迫を用いてわいせつな行為を行なった場合に成立しますので、ご質問内容がそのまま事実なのであれば、何ら暴行や脅迫を行なっていない以上、強制わいせつ罪が成立する余地はありません。

強制わいせつについて、詳しくはこちらをご覧ください。

ただし、仮に女性が虚偽の被害届を出したような場合、捜査機関は当初被害者(とされる人)の言い分しか聴く機会がありませんので、その被害届に基づいて捜査を開始することは考えられます。

そのような場合には、カラオケ店や付近の防犯カメラを精査してあなたを特定する作業が必要になりますので、数ヶ月経過した後に警察がやってくる可能性も0ではありません。

もっとも、カラオケ店の防犯カメラに2人の様子が写っているのであれば、その時の様子から暴行脅迫がないことは理解してもらえるのではないかと思われますし、そもそも虚偽の被害届を提出することは虚偽告訴等の罪(刑法172条)に当たる行為ですので、相手の女性もそのようなことは行わないでしょう。

なお、カラオケ店の構造にもよりますが、多くの場合ドアのガラス部分から中を見ることが可能となっていると思われます。

そのような場合、不特定または多数の人が認識しうるような状態で自慰行為等を行なったとして、公然わいせつ罪(刑法174条)に該当する可能性があります。

個室内の行為でも公然わいせつになるのかについて、こちらもご覧ください。

「認識しうる」状態であれば足りますので、実際にドアの外から誰かが自慰行為を目撃する必要はありません。

法定刑は、6月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料とされており、立派な犯罪となりますので、今後はそのような行為は控えるようにしてください。

 

 

泥酔してしまい、目を覚ますと知り合いの男性からわいせつな行為を受けていた。強制性交罪になる・・

知り合い達と酒をのんで泥酔してしまい、目が覚めるとHOTELの部屋で知り合いの男性にアソコをいじられてました、

そこで拒否したのですが、しつこくHさせてと言われ、させてしまいました。

こういう場合は、強制性交等罪になりますか?

弁護士の回答

刑事無料メール相談のご利用ありがとうございます。刑事事件に注力する弁護士が回答いたします。

強制性交等罪が成立するためには、相手方の反抗を著しく困難にする程度の暴行又は脅迫を用いて性交等を行なったことが必要になります(刑法177条)。

ご質問内容からは、相手方の男性が相談者の方に暴行や脅迫を行なったという事情があったのかは不明ですが、単にしつこくお願いをされて性交をさせてしまったというのであれば、強制性交等罪は成立しないと判断されることが多いように思います。

もっとも、泥酔により性的自由が侵害されていることについての認識がない状態に乗じてわいせつな行為や性交を行なった場合、準強制わいせつ罪や準強制性交等罪が成立します(刑法178条1項、2項)。

これらの犯罪は未遂も罰せられます(刑法180条)。

そのため、相談者の方が泥酔のため記憶が無くなってから目が覚めるまでの間、相手方の男性からわいせつな行為をされていたのであれば、準強制わいせつ罪や準強制性交等未遂罪が成立する可能性はあるでしょう。

 

 

プールの共用ロッカーで13才未満の子の着替えをのぞいたら強制わいせつになる?

レジャープールの共用ロッカーで13才未満の子の着替えをのぞいたら強制わいせつになるのでしょうか?

弁護士の回答

刑事無料メール相談のご利用、ありがとうございます。刑事事件に注力する弁護士が回答いたします。

強制わいせつ罪は、13歳以上の者に対して暴行や脅迫を用いてわいせつな行為をした場合や、13歳未満の者に対してわいせつな行為をした場合に成立します(刑法176条)。

わいせつな行為とは、「徒に制欲を興奮または刺激せしめ、かつ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反する行為」と定義されています。

例えば、無理やりキスをしたり、陰部や胸に触れたりといった行為が該当することになります。

これに対して、着替えを覗くという行為は、対象者に対して直接手を触れるわけではなく、強制わいせつ罪で処罰対象とされている「わいせつな行為」を行なったとは判断されません。

そのため、ご質問の件は、強制わいせつ罪には当たらないということになります。

強制わいせつについて、詳しくはこちらをご覧ください。

しかし、全く覗きが問題にならないかというとそうではありません。

まず、軽犯罪法1条23号が「正当な理由がなくて人の住居、浴場、更衣所、便所その他人が通常衣服をつけないでいるような場所を密かに覗き見ること」を禁止しています。

そのため、軽犯罪法違反の罪は成立することになり、拘留(1日以上30日未満)や科料(1000円以上1万円未満)を受ける可能性があります。

また、各都道府県の迷惑行為防止条例においても、覗きが処罰対象とされている場合がほとんどです。

その場合、迷惑行為防止条例違反の罪が成立することも考えられます。

以上の通り、強制わいせつ罪ではないにせよ、覗きは犯罪行為に変わりありませんので、事件が発覚すれば警察による捜査を受けることになります。

軽犯罪法違反であっても、迷惑行為防止条例違反であっても、処罰されることになれば前科がついてしまいます。

軽率な行為はくれぐれも慎むようにしてください。

 

初めて会った女性と性行為に及んだ。避妊をしなかったため被害者届を出すと言われた。どうすればいい?

友達のバーに初めて来た女性と一緒にいた友達と話しが盛り上がり、自分に少し好意を感じました。

ラインを交換する際、不器用な聞き方だねと言われましたが交換しました。

地元での話などを聞かされました。地元で共通の男性のお客さんがいて、女性通しのトラブルとなり、ネット上に画像をばら撒かれそうになったが、刑事事件とし訴える事で防げたと言っていました。

しかし地元での人間関係の問題で東京に出てきたと言っていました。

お店を閉めてオーナーの友達を含め、もう1人友人と4人でもう一軒、友人のバーに行きました。

カウンターに座り、その女性は私の横にまた座りました。

そこでも少し飲んで、女性がもう一軒行きたいと言うので、最初のお店のオーナーとは別れ一緒に行っていたもう1人の私の友人の女性とその女性と3人でもう一軒、友人のバーに行きました。

移動する際、外に出てお尻をこちらに故意にぶつけてくる様な事がありました。わざとな様な感じでした。

次のお店にではカラオケに行きたいとなり、勢いでそこに居た友人のオーナーを含めカラオケに行きました。

そこでもその女性とはお互い良い雰囲気でした。

ひとしきり歌い、後半はウーロン茶を何杯か飲み、お会計を済ませて、自転車出来ていたオーナーの友人いがいの女性3人とタクシーにのりました。

友人の女性2人は家が近く、2人を同じ場所で下ろし、その女性と2人になり、私の家に来ないか誘いました。

同意を経て、軽く接吻をし家の近くのコンビニで水と歯ブラシを買ってと言われて購入し、家に2人で帰りました。

初めて会った流れとしては出来過ぎているとは思いましたが、長時間、楽しく過ごしていた事で、親近感も湧いていました。

家に入ると早々にシャワーを浴びたいと言われ着替えのTシャツとショーツを貸してと言われ用意しました。

女性は風呂場でいきなり裸になり少し、いちゃいちゃしました。

上がって来てベッドに寝転んで幾らかいちゃつき行為に及びました。

終わった後、もちろん外には出しましたが、避妊をしていなかったことを理由とし、別人のように怒りはじめました。

抵抗されることもなかったので、驚き、動揺しました。

抵抗があったり、言葉があれば行為には及びませんでした、しかし、同意の上での行為ではないと言われ、話をちゃんとしようとなだめましたが、全く聞き入れられず、帰ると言い入り口でも話しにならず向こうの一方的な話をされました。

まず、アフターピル代を請求されました。

その後、子供が出来ていたら下ろすお金を払ってというラインがきました。

避妊をしてとは言われなかったですが、そこが問題だったのか行為の同意をしていない。

被害届を出すと連絡がありました。

話の流れが急すぎてどうすればいいかわかりません。

弁護士の回答

刑事無料メール相談のご利用ありがとうございます。

刑事事件に注力する弁護士が回答いたします。

検討を要する犯罪は、強制性交等罪(刑法177条)か準強制性交等罪(刑法178条)と思われます。

まず、強制性交等罪が成立するためには、相手方の犯行を抑圧するに足りる暴行脅迫が必要です。

強制性交等罪の構成要件に避妊をするか否かの同意は含まれていませんので、避妊具をつけたかどうかという点は強制性交等罪の成否には関係ありません。

ご質問内容の記載通りの事実であれば、何ら暴行も脅迫もないため、強制性交等罪が成立することはありません。

強制性交等罪についてはこちらをご覧ください。

もっとも、捜査機関は被害者の申告を信じて捜査を開始する可能性が否定できないため、仮に被害者が暴行脅迫を用いて性行為をされたと主張した場合、厳しい捜査を受ける可能性は0ではありません。

ご質問内容に記載されている事実を根気強く話していく必要があるでしょう。

次に準強制性交等罪は、心神喪失もしくは抗拒不能に乗じて性行為を行った場合に成立します。

仮に避妊の上での行為であると誤信させた上で、避妊をせず性行為をしたとしても、性行為を行うこと自体には同意があり、心神喪失や抗拒不能に陥っているわけではありませんので、準強制性交等罪(刑法178条)も成立しないと考えられます。

以上のことから、ご質問内容の限りではあなたに犯罪が成立することはないように思えます。

民事上も、性行為について同意している以上は、性行為を行ったこと自体に対して損害賠償請求を行うことは難しいというのが原則です。

しかしながら、仮に相手方が妊娠してしまった場合、その後の対応次第では慰謝料を支払う義務が生じるとした裁判例もありますので(東京高等裁判所平成21年10月15日判決)、慎重に対応すべきです。

 

 

知らない人から局部の写真をDMで大量に送られてきた。犯罪になる?

彼女がインフルエンサーなのですが、DMにて知らない男性から「オフパコしない?()もうビンビン」といって()部分に局部の写真を大量に送ってきたそうです。

これは犯罪ではないのでしょうか?どういった行動が取れますか?

弁護士の回答

お付き合いされている方に対し、そのような写真を大量に送り付けられたとのこと、心中お察しいたします。

お二人とも極めて不快な思いをされたと推察いたします。

相手方の男性の行為につき、刑法上の罪が成立する可能性が高いと直ちには言えませんが、各都道府県が定める迷惑行為防止条例に違反する可能性は十分にあると考えられます。

一般に、局部の画像等、性的な画像を送るといった行為は、強制わいせつ罪ではなく、わいせつ物頒布罪の成否が問題となります。

わいせつ物頒布罪が成立するには、「頒布」すなわち、わいせつな画像等を不特定又は多数の人間に交付することが必要になります。

今回のケースですと、相談者様の交際相手に個人的にわいせつな画像を送りつけている形であり、不特定又は多数に交付したとはいえない可能性があります。

そうであれば、同様のメールを一斉送信で多数人に送り付けているなどの事情がない限り、わいせつ物頒布罪が成立する可能性は高くはないと言えるでしょう。

もっとも、相手方の行為は、東京都迷惑行為防止条例第5条の2第1項第7号所定の行為に該当する可能性が高いため、こちらでの罰則が科される可能性はあります。

SNSでのDM上のやり取りということで、刑罰を受けさせるため相手方を特定しようとされる場合は、SNSの運営元に通報する形で照会をかけたり、発信者情報開示請求などを行ったりするといった方法があります。

一度、お近くの弁護士に相談されたうえ、今後の対応等を検討されることをお勧めいたします。

 

 

性交渉していなくても、もし訴えられたら、強制わいせつ?

先日一人で旅行をしていた女性と仲良くなり二件ほど居酒屋を回ってその日のうちに女性が宿泊していたビジネスホテルに入ることになりました。

ホテルまでは2人で20分ほど歩いて行きどちらも酔ってはいましたが意識ははっきりとありました。

女性には交際相手が居たと聞きましたが、キスをしたり女性の陰部をさわりました。

特に抵抗されることもなかったのでここまでは合意の上だったと認識してます。

もちろん暴行や脅迫などはしておりません。

ですがいざ性交渉をしようとした時女性が嫌がったため性交渉はしませんでした。

女性側の交際相手への罪悪感から拒まれたと思ったので、申し訳ないことをしたと思い謝ってからその後はすぐに帰りました。

この場合訴えられた場合は強制わいせつに該当するのでしょうか。

また訴えられた場合の対応や示談などについて教えて頂きますでしょうか。

まだ何も訴えられてはないと思いますが不安になりご相談しました。

弁護士の回答

強制わいせつ罪が成立するには、性的行為の前段階で、相手方に対し「暴行又は脅迫」を行ったという事実が存在する必要があります。

この場合の「暴行又は脅迫」とは、相手方の反抗を抑圧するに至る程度の強度なものである必要はないとされています。

また、暴行又は脅迫を用いずとも、過度に飲酒をさせたり、睡眠薬等の薬物を飲ませたりして、相手方の意識を朦朧とさせた上で(すなわち、「心神喪失若しくは抗拒不能」な状態に陥らせた上で)、そのような状態であることに乗じてわいせつ行為に及んだような場合等は、強制わいせつ罪ではなく、準強制わいせつ罪が成立する可能性があります。

強制わいせつについて、詳しくはこちらをご覧ください。

ですが、相談者様のお話を前提としますと、どちらも酔ってはいたものの意識ははっきりとあったとのことですので、準強制わいせつ罪の構成要件である「心神喪失若しくは抗拒不能」な状態にあったとは考えにくいと言え、準強制わいせつ罪は成立しないと考えられます。

また、意識もはっきりとあった状態で、二人で20分ほど歩いてホテルまで向かっているとのこと、しかもそのホテルは相手方の女性が宿泊しているホテルであったこと、キスをしたり陰部を触ったりといった行為に及んだ際も、相談者様は暴行や脅迫等も行っておらず、相手方からも特に抵抗されなかったとのことですので、女性としては、意識がはっきりとした状態で自らの部屋に招き入れ、その上で上記のような行為を抵抗もせず受け入れたと考えられますので、ここまでの段階では合意があったと評価される可能性は高いと思われます。

その後、性交渉をしようという段階で拒否され、相談者様は無理強いすることなくすぐに帰ったとのことですので、相談者様のお話を前提とする限り、強制わいせつ罪は成立しないと思料されます。

仮に相手の女性が何らかの訴えを起こそうとしたとしても、行為に及んだ場所が、女性の宿泊するホテルの部屋の中であることも踏まえますと、相談者様が無理に女性の部屋までついていったような映像が防犯カメラ等に映っている等の事情がない限り、相談者様が暴行又は脅迫を用いてわいせつ行為を行ったことの証拠が乏しいと言えます。

そのため、警察に相談されたとして、実際に起訴まで発展する可能性は低いと考えられるでしょう。

 

 

仕事の取引先と会食後、胸や陰部を触られ、2回目に会った際、強引に犯されました。何かバツを与えられる?

ご担当者様

先日、仕事の取引先の方々と会食がありました。

女性は自分一人で同僚や先輩はおらず、男性5人でした。わたしはお酒が弱いので途中で寝てしまいました。

起きたら男性1人が家の方面が一緒だからとタクシーで送ってくれました。

しかし、タクシーの中で、胸や陰部などを触られました。辞めてくださいと言っても辞めてくれませんでした。

自宅から少し離れたところで降りて逃げるように帰ろうとしたらついてきて、家の中まで来ようとされ全力で拒否しました。そうしたら帰ってくれました。

独身で家が近いと聞いていたのですが、翌日同じ会食にいた別の方に聞いたら、全く別方面で既婚者でした。

それから相手から連絡がきて、取引に有利な情報がメールできました。

それから、二人で会おうと言われ、電話で続きはその時話そうとのことでした。

前回ほどは飲まなかったのですが、すすめられたお酒を断れず飲んでしまいました。

それからもう1件行こうと手をひかれむかった先はラブホテルでした。

拒否をしたのですが、引っ張られ、身体に力が入らずつい入ってしまいました。

中で眠いので寝かせてください、やめてくださいと拒否をしましたが、力が入らず強引に犯されました。

取引先の人は会社にとって重要な人物で、上司などに相談できていません。

精神的に辛くて、会社を辞めてもいいかもと思っています。

相手を許せないのですが、何かバツを与えることはできますか?

手口から、自分と同じような立場の女性に対して同じようなことをしていると思います。

会食にいたメンバーも別方面だとわかりながらその人にわたしを送らせたので、おそらく、わたしが何をされるかわかっていたと思います。

名前が出ると特定される可能性が高いので匿名にしました。

弁護士の回答

まずは、ご不快な思いをされたとのこと、心中お察し致します。会社との関係もあり、なかなか身の回りの方に相談しづらい状況で、大変辛い日々をお過ごしのことと推察致します。

まず、タクシー内で身体を触られたという点につきましては、強制わいせつ罪(刑法176条)が成立する可能性があります。

また、ラブホテルに連れて行かれ、強制的に性行為をされたという点につきましては、仮に相談者様が相手方から暴行や脅迫を受けてそのような行為をされたのであれば、強制性交等罪(刑法177条)が成立する可能性があります。

他方で、暴行や脅迫等がなかった場合、相談者様が抗拒不能な状態にあることに乗じて、相手方がそのような行為を行ったといえるのであれば、準強制性交等罪(刑法178条2項)が成立する可能性がありますが、相手方が取引先であるというだけでは、抗拒不能であったと評価される可能性は高くはないと言わざるを得ません。

今回、相談者様のお話ですと、暴行や脅迫があったかどうか明らかではありませんが、少なくとも「取引先の大事なお客様である以上、抵抗できない」という相談者様の心理状態に乗じての行為であると思われます。

その意味で、許しがたい行為であることは間違いありません。

しかし、「抗拒不能」とは、心神喪失以外において心理的又は物理的に抵抗することが不可能又は極めて困難な状態のことを指します。

これがどういうことかというと、手足を縛られていたり極度に畏怖していたりして、物理的あるいは心理的に抵抗ができないか、又は抵抗が著しく困難な状態であったといえる必要があるということです。

今回のお話ですと、相談者様は「眠いので寝かせてください」「やめてください」などと発言されていたとのことですので、全く心理的に抵抗ができないか、又は抵抗が著しく困難であったと言い切れるかどうかは判断が分かれうるかもしれません。

また、仮に性行為の後に朝まで同じ部屋で過ごしていたり、ホテルから一緒に帰ったりしたなどの事情があった場合は、合意があったか、少なくとも心理的な抵抗感は大きくなかったのではないか、という判断がされる可能性もあります。

そのため、「抗拒不能に乗じて」という要件を充足するとして、準強制性交等罪が成立する可能性は必ずしも高くはないでしょう。

ただ、相手方に何らかの罰を受けさせたいというお気持ちについては理解できますので、まずは今回の経緯について警察に報告し、被害届を提出することが第一歩になろうかと思います。

相手方が取引先の人間であるということですので、会社との関係で被害届を出すことを躊躇されるかもしれません。

ですが、会社を辞めることになっても良いとのことですので、一度勇気を出して、警察に行かれてみてはいかがでしょうか。

その際に、事前に弁護士と打ち合わせを行い、あらかじめ事案のポイントなどを的確に整理しておいた上で、警察署に弁護士を同行させ、事実の経緯等を弁護士から説明することで、警察も捜査に着手しやすくなる可能性はあります。

また、弁護士をつけるほどに苦しんでおり、一刻も早い解決が必要な事案であるということもアピールできますし、弁護士からも直ちに捜査を開始するよう捜査機関に打診することができますので、警察に相談に行かれる前に一度弁護士事務所に相談されることには大きなメリットがあると考えます。

ただし、強制わいせつ罪についてはタクシーの車内、(準)強制性交等罪についてはラブホテルの室内という、いずれも他に人がいない密室の中での行為であり、相手方が相談者様のおっしゃるような行為をしたという証拠がどれだけ集まるか、メールでのお話のみでは判断しかねるところもあります。

他方で、同じような被害に遭った方が他にもいらっしゃるかもしれないとのことでしたので、そういったお話も警察の方にした上で、その人に対しても事情を聞くなどしてみて欲しいということを要望として伝えることは有益であると思われます。

客観的な証拠が乏しくとも、同じような被害に遭った人が複数名いるということは、それだけ疑いが濃くなると考えられますから、何らかの処分を受けさせることができる可能性を上げることに繋がります。

他の方がそのような証言をしてくれるかどうかも、メールでのお話のみでは不明であり、具体的な方針をお伝えするのは難しいのですが、相談者様が納得の行く結末を迎えることができるよう、お祈りしております。

 

 

マッチングアプリ (出会い系サイト)を利用し女性と性行為を行なった。犯罪になる?

マッチングアプリ (出会い系サイト)を利用し女性に会いました。その際、マッチングアプリに別の男性の写真を貼っておりました。

女性に会う前にLINEに、「会って自宅でエッチします、ムリなら会った時その場で言ってください」と伝え「わかりました」と了承するLINEを確認した上で実際会ってエッチしました。写真のことは特に女性から何も聞かれることはなく自宅でエッチすることができました。

これは犯罪にあたるのでしょうか。性行為後に女性から連絡がないので不安に思ってます。

弁護士の回答

ご相談の内容を前提にする限り、相談者様に何らかの犯罪が成立する可能性は極めて低いといえるでしょう。

強制的に自宅に連れ込み、性行為に及んだとすれば、強制性交等罪(刑法177条)等の成立が、相手方が未成年であれば青少年健全育成条例違反等の罪が、それぞれ問題となり得ます。

強制性交等罪についてはこちらをご覧ください。

しかし、相談者様は写真を偽って登録されていたとはいえ、実際に相手の方が会って拒否をしなかった以上、同意のもと性行為を行ったということになりますから、相手の方が未成年でない限り、特に犯罪が成立することはないと考えられます。

とはいえ、マッチングアプリで写真を偽って登録し利用する行為は、写真の被写体となった人の肖像権を侵害したとして、民事上の損害賠償請求を受ける可能性があるなど、様々なトラブルにつながりかねませんので、十分に注意してください。

 

 


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