傷害、傷害致死に関する質問

電動ガンで発砲。数年後、精神病や、亡くなると、傷害罪や傷害致死罪になる?

私は今から5~6年ほど前の中学1年生の頃に電動ガンに没頭してた時期がありました。

ある日、友人達が私の家に来ると事で自慢しようと電動ガンを私の家の3階のベランダから駐車場に居た親子連れの方を狙いました。

発砲はしたのですが、当てるのはまずいと思いわざと大きく外して発砲しました。

親子連れの親御さんが気づき、私の家のインターホンを鳴らし「親御さんはいますか?」と言われ私は応答で「いません。」と言いました。

そこで、向こうの親御さんから「警察よびますね」と言われ、実際、数分後にパトカーが到着しました。警察とその親御さんが何か話してたらしいのですが、会話は聞こえませんでした。

しかし、警察の方が家に来るとこは無く、5~6年経っても来ていません。

しかし、パトカーがよく巡回するようになりました。家の裏に広い道路があるのですが、そのパトロールか私の監視が入ったと思われます。(あくまで私の推測です。)

因みに、その親子連れのお子様は当時推定で0~2歳程だとおもいます。親御さんに抱っこされていたので推定ですが、そのくらいの年齢です。

長々と綴りましたが、幾つかある質問させて頂きます。

質問① 今になって警察が訪問し、事情聴取・逮捕は有り得るのでしょうか??
質問② 当時0-2歳のお子様が現在7-8歳程になり、親御さんがその事実を述べた際、精神的に病気になった場合は傷害罪として訴訟されるのでしょうか?
質問③ 精神的に病気にかかり、そのお子様が自殺してしまった場合に傷害致死になるのでしょうか?
質問④ もし、訴訟されてしまった場合、私の友人が目撃者として証人になれるのでしょうか?

長々と申し訳無いのですが凄く心配です。ご返答よろしくお願いします。

弁護士の回答

刑事無料メール相談のご利用ありがとうございます。貴殿のご相談に、当事務所の刑事弁護士が回答いたします。

質問事項をまとめてくださっていますので、それにあわせて回答いたします。

①5~6年前の暴行・傷害事件について、警察が捜査を開始し、事情聴取や逮捕に至る可能性があるのか?

電動ガンが親子連れに直撃したのであれば、捜査の必要性が大きく、5年後であっても犯人の特定に至れば、事情聴取や逮捕の可能性はあるでしょう。

しかしながら、あなたが述べてくださったように、被害者に直撃していないのであれば、捜査の必要性が乏しく、5年後に捜査を開始する可能性は限りなく小さいと考えられます。

また、直撃していないとすれば、あなたの行為は、暴行罪となります。

暴行罪の時効は、5年です(刑法32条4号)から、既に時効が完成している可能性があります。そのことを加味すると、あなたに対して捜査が及ぶ可能性は、限りなく低いといえるでしょう。

②当時0~2歳のお子様が現在7~8歳程になり、親御さんがその事実を述べた際、精神的に病気になった場合は傷害罪として起訴されるのか?

確定的なことを述べることはできませんが、基本的には、仮にお子様が病気になったとしても、電動ガンの発射行為と病気との因果関係を認めることができず、傷害罪として起訴することはできないでしょう。

そのため、質問①と重なりますが、暴行罪(傷害結果の不発生)として見られることになり、既に時効が完成している可能性が高くなります。

傷害罪について詳しくはこちらをご覧ください。

③精神的に病気にかかり、そのお子様が自殺してしまった場合に傷害致死になるのでしょうか?

質問②と同様、基本的には、因果関係を認めることができませんから、傷害致死罪にはならず、暴行罪にとどまります。

暴行罪について詳しくはこちらをご覧ください。

なお、電動ガンでの攻撃が、一回にとどまらず、長期間反復して多数回、被害児童を狙いうちにして行われていたとすれば、被害児童やその親御様からしたら、「いつか殺されるに違いない」という気持ちになってもやむを得ませんから、因果関係が認められる余地が出てきます。しかしそれは、例外的なケースです。

④もし、訴訟されてしまった場合、私の友人が目撃者として証人になれるのでしょうか?

当時の状況を間近で見ており、鮮明に覚えているのであれば、証人になれるでしょう。

しかしながら、あなたの友人ですから、あなたに有利に話すのではないかという目で見られることにはなりますから、そのことを前提に考える必要があります。むしろ、あなたが行った行為は違法そのものですから、被害者に謝罪し、示談交渉を進めていくことが重要です。

基本的には捜査・起訴される可能性はないですが、仮にそのような状況になった場合には、早急に弁護士の元に相談に行き、示談交渉等の弁護活動を展開してもらうべきでしょう。

 

 

有罪判決を数回受けているが、懲役と執行猶予期間は全て足される?傷害事件で逮捕される予定だが、起訴される?

去年の3月に懲役2年6カ月執行猶予4年の有罪判決をうけそれから一年後に余罪で逮捕起訴され懲役1年6カ月執行猶予3年の有罪判決を受けました!

これは、全て足されるのですか?

それと、今年捕まって起訴ご任意で傷害事件について調書を4通検事調書を1通作りました!

今後逮捕されるみたいですが起訴されるのでしょうか?

ちなみに手を出していないです!

当時は、暴力団でしたが、今は辞めてまともに働いています!

弁護士の回答

刑事無料メール相談のご利用ありがとうございます。貴殿のご相談に、当事務所の刑事弁護士が回答いたします。

刑法第51条1項本文に、「併合罪について2個以上の裁判があったときは、その刑を併せて執行する。」とあります。

執行猶予が7年間になるわけではなく、それぞれの判決確定日から同時並行的に執行猶予期間が進んでいきます。

昨年3月からの執行猶予4年と今年3月からの執行猶予3年ということであれば、ほぼ同時期に(すなわち2021年の3月)に執行猶予期間が経過し、刑の言渡しが効力を失うことになると考えられます(刑法27条)。

傷害事件については、いつの事件でしょうか。

仮に2つの前科と同時期の犯罪であるとすると、これもまた併合罪関係になりますので、併せて執行されることになります。

そして、傷害事件について実刑判決を受けてしまうと、2つの判決の執行猶予も取り消されます(刑法第26条2号)。

この場合、懲役期間が合算されます。すなわち、4年+傷害事件における量刑分、懲役刑に服する必要があります。

傷害事件について、不起訴処分が得られるかどうかは、事件の内容、作成された調書の内容等によりますので、わかりません。実際に弁護士に相談に行かれることをお勧めいたします。

傷害罪は、起訴されることが多いのかについて詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

入院中の母に菌を感染させ、致命傷に至ったのではないか。警察に相談したら私は逮捕してもらえますか?

今回、入院中だった母75歳になんらかの菌を感染させて母が致命傷に至ったのではないかと思い相談します。

母は脳腫瘍の悪性でした。

抗がん剤の治療により体の免疫力が落ちた状態で皮膚の感染症も起こしていました。

なので、母の付き添いに一番近くにいた長男の息子の私か東京からきた弟が原因で母は息をひきとったのではないかと思い心配しています。

医師は死因は不明としていますが、菌の感染が直接の原因ではないかと私は思っています。

警察に相談したら私を逮捕してもらえるのでしょうか。

医療の事で判断が難しいとは思いますが、傷害にあたるのではないかと思います。

警察に相談してもとりあってもらえないでしょうか。宜しければご回答の程宜しくお願い申し上げます。

弁護士の回答

まず、お母様がお亡くなりになったとのこと、お察し致します。

相談者様のご不安は、ご自身か弟さんのどちらかがお母様に菌を感染させており、これが原因でお母様が亡くなったといえるような場合に、傷害致死罪(刑法205条)が成立するのではないかという点にあるとの理解のもとに回答致します。

①傷害致死罪(刑法205条)につきまして

傷害致死罪の成立要件は、人の生理的機能を侵害することにあり、意図的に病気にさせるということもここに含まれることになります。

ですが、少なくとも相手に危害を加えるという意図、すなわち「故意」がない限り、傷害致死罪は成立しません。

確かに、一般論として、病気を移した場合に傷害罪が成立するとされた判例も存在はします。

ですが、この事案は、自らが性感染症に罹患していることを認識しながら、性交渉の相手方に感染させるという意図のもとに性交渉を行い、実際に相手方に感染させたというものであり(最判昭和27年6月6日)、今回とは全く事情が異なるものです。

この判例と相談者様のお話との一番の違いは、「病気を移してやろうという故意があったかどうか」という点にあります。

相談者様も弟さんも、看病のためにお母様のもとを訪れたのであって、病気にさせようなどとは考えておられなかったはずです。

ですので、故意が認められず、傷害致死罪は成立しないことになります。

傷害致死について詳しくはこちらをご覧ください。

②過失致死罪(刑法210条)につきまして

これとは別に、過失致死罪(刑法210条)が成立する可能性について、検討する余地がないわけではありません。

しかし、仮に本当にお母様に何らかの菌を移しており、これが原因でお母様が亡くなったとしても、看病に来た相談者様と弟さんについて、病院の方でも手指の消毒やマスクの着用などされていたのであれば、お母様に何らかの菌を移す可能性を事前に想定し、これを回避する義務を怠ったといえるのかは大いに疑問です。

そのため、これらの罪についても、成立する可能性は極めて低いと考えます。

以上は、仮に相談者様や弟さんから感染した菌により引き起こされた病気が死因となっていた場合に当てはまるものです。

ですが、死因は不明とのことであるところ、お母様は悪性の脳腫瘍にかかっておられたことも踏まえますと、仮に何らかの感染症を移していたとしても、死亡結果と感染症との間に因果関係が認められる可能性がどれだけあるかは疑問であり、相談者様が傷害致死罪や過失致死罪に問われる可能性は低いといえるでしょう。

③過失傷害罪(刑法209条)の成否につきまして

また、死因が相談者様や弟さんからの感染症でなくとも、菌を感染させ病気を引き起こしていたのであれば、過失傷害罪(刑法209条)が成立する可能性は残ります。

しかし、お母様が何らかの菌に感染していたという事実が仮にあったとしても、お母様は免疫が低下しておられたとのことですので、感染症のリスクはそもそも高かったと考えられますから、相談者様か弟さんを媒介して感染したものなのかを判断することは困難である可能性が高いといえます。

そのため、相談者様と弟さんが近くにいたことと、お母様の感染との間に因果関係が認められる可能性は高くないといえるでしょうから、やはり過失傷害罪の成立の可能性も低いと考えます。

以上のとおり、ご不安に感じられる必要は皆無であると考えられますので、ご自身を責めることなく、お母様を弔って頂ければと思います。

 

 


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