公務執行妨害についての質問

警察が来てパニックになり、公務執行妨害、傷害で現行犯逮捕。精神疾患がある人に一方的に捜索するのは違法?

捜索差押令状を持って警察が来ました。

提示された令状をよく覚えてません。既にその時にパニックになって頭に入ってきませんでした。理解を求められた記憶はありません。

説明を求めても警官は無視をし、私を抑えて胸ポケットのスマホを取ろうとされ、その時に精神疾患で心神喪失状態に陥り、公務執行妨害、傷害で現行犯逮捕されました。

その時の精神疾患で意識が失われ、病院に搬送され、その後に留置所に連れて行かれました。

令状について提示した。という写真を見せられました。しかしきちんとした説明はされず、「お前がやったのは分かってるんだぞ!」と一蹴されたと思います。

また、精神疾患で記憶の欠落、曖昧もあり、後日令状について見せて下さいと言うも、提示した。写真もある。との事で応じて貰えませんでした。

因みに私は国家公務員であり、刑事訴訟法の103条と104条に則って申立を出来ます。

しかし取調べ室で申立するも聞かず記録も残さず、それは済んでる。との理由で強制的に捜査が行われました。

私はその間。公務執行妨害の件もあり留置所にいて、証拠隠滅の可能性があると、出して貰えませんでした。

質問したいのは、私が公務員てある事から103条と104条の申立をしましたが、それを無視したのは違法でしょうか?

また、パニックの状態にある、精神疾患の既往がある人物に一方的に提示して写真を取り、理解も質問も受け付けずに、捜索を実行したのは違法ではないでしょうか?

 

弁護士の回答

▪️刑事訴訟法103条・104条の申立ての件について

まず、刑事訴訟法103条は、「公務員又は公務員であった者が保管し、又は所持する物」につき、本人又は当該公務所から、「職務上の秘密に関するものであること」を申し立てた場合に、当該監督官庁の承諾なくして捜査機関が当該物を押収することを制限する規定です。

今回のケースにおいては、相談者様が提示された捜索差押令状についてよく覚えていないとのことであり、どのような被疑事実で捜索差押を受けるに至ったのかが明らかではありません。

そのため、明確な回答はできませんが、仮に捜索差押の対象となっていた物が、相談者様の職場において職務上の秘密に関する物であったような場合は、103条の申立てが認められる可能性があり、このような申立てがなされたにもかかわらず、なお当該物を押収されてしまったのであれば、その捜索差押が違法であるという余地はあるでしょう。

もっとも、問題とされている犯罪との関係で、明らかに職務上の秘密と関係がないと思われる物に関しては、そのような申立てをしたとしても認められない可能性が高いと思われますので、一概には言えません。

捜査段階の違法を主張することで、刑事裁判において違法に収集された証拠について、証拠能力を争うこともでき、裁判を有利に進めることができる可能性があります。

ご不安な点がある場合、一度弁護士に相談されることをお勧めいたします。

▪️写真撮影及び捜索差押の件について

次に、パニック状態を起こしており、精神疾患の既往歴もある人物に対し、捜索差押令状を提示してその場面を写真に撮り、質問等を受け付けずに捜索差押を行ったことにつきまして、これもその場の状況がどのようなものであったかが文面からは明らかでないため、具体的な回答は差し控えさせていただきます。

その上で、一般的なお話をしますと、捜索差押令状が発付されている限り、捜索差押の対象となる者は、原則として当該令状に基づき行われる捜索差押を拒むことはできません。捜査機関は、捜索差押を実行するにあたり「必要な処分」を行うことができるとされています(刑事訴訟法222条が準用する同法111条)。

例えば、捜索差押の対象者が捜索差押に抵抗して暴れるなどの事情があった場合には、捜査機関は暴れる対象者を押さえるなど、物理的に制止することも可能となります。

もっとも、対象者が暴れるのを制止するために必要な限りで認められるにとどまりますから、捜査機関が過度な暴力行為を行ったなどの事情があれば、もはや「必要な処分」には当たらないことは明らかであると考えます。

相談者様のお話を前提としますと、写真撮影は捜索差押対象者に令状を示し、適法な手続を漏れなく行ったということを証拠として残しておくためになされたものであると考えられますから、この行為自体が違法とされる可能性は低いでしょう。

また、質問等を受け付けずに捜索を実行したという点についても、捜索差押令状が発付されている以上、違法とされる可能性は低いように思われます。

 

 


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